国交省のヒアリングで九州の河川の声を届けました
国土交通省の社会資本整備重点計画に関するヒアリングに、九州地方整備局代表として出席しました。私は、九州の河川45団体が所属する「国土交通省九州河川協力団体連絡会議」を代表して意見を求められ、約2か月にわたる有識者聴取の最初の担当者として登壇しました。
事前に担当の企画部広域計画課長が宮崎までお越しになり、今回の計画の趣旨や背景を丁寧に説明してくださいました。第6次となるこの計画は地方整備局の上位計画に位置づけられ、法的根拠のある重要なものであると認識し、参考資料の収集や課題整理に時間をかけて準備しました。
ヒアリングではまず担当課長から、九州圏の地理的特性(アジアに近い立地)、豪雨や地震といった激甚災害の可能性、人口動態や各種生産額などの現状と課題の説明がありました。続いて「アイランド九州」の概念や、目指すべき4つの重点目標(活力ある持続可能な地域社会の形成、強靭な国土による持続的で力強い経済社会、インフラ主導のグリーン社会実現、戦略的な社会資本整備を支える基盤強化)についてのレクチャーがありました。
私は河川分野に関して、ハード・ソフト両面から意見を述べました。具体的には、河川のグリーンインフラ・ネイチャーポジティブ整備のレベルアップ事例、整備による住民理解の推進事例、河川敷の有効利用の推進、集中豪雨に備えた総合水管理・流域治水の周知、さらに水難事故防止の取り組み強化などを提案しました。約1時間にわたって意見交換を行い、微力ながら責務を果たすことができました。

