しゃくなげの森の自然

しゃくなげの森は宮崎県鰐塚自然公園の深い緑の山々に囲まれた環境にあります。目前の渓谷には清冽な岩清水がながれ、「渓流の女王」といわれるヤマメが泳ぎ、「渓流の宝石」といわれるカワセミやヤマセミが頻繁に行き来します。

時には、その豊かな環境を証明するかのように、里山に暮らすミサゴ、アナグマ、イノシシ、サルなどが姿を現します。また、宮崎県の準絶滅危惧種カワネズミ(別名水中モグラ)も生息しています。

動物だけではなく、数多くの山野草も楚々と息づいています。

この美しい環境を次の世代に届けるために、しゃくなげの森では環境保護活動に長年にわたり携わっています。さらには、地元の環境省子どもエコクラブ「やまめクラブ」の自然保護活動の代表サポーターとして、自然豊かなしゃくなげの森を自然環境学習を行う絶好のフィールドとして提供しています

また、しゃくなげの森の代表である池辺美紀(いけべよしのり)は、環境省登録の環境カウンセラーです。ヤマメを取り巻く環境を日々観察し、環境保全についての講演や自然環境教育をしています。

環境学習

夏にしゃくなげの森で開催される「ヤマメ祭り」の期間、中学生、小学生を中心にヤマメを通しての命のつながりや生態系を学ぶことができます。

イベントとして、川の自然観察会、水質調査などの自然環境学習や自然を体感できるネイチャーゲーム、カヌー体験教室、木工教室などが開催されます(宮崎県教育委員会、三股町教育委員会・三股町観光協会 後援)

環境省子供エコクラブ やまめクラブ

「やまめクラブ」は子どもたちが主体となって、カワネズミの保護を目的に三股町淡水漁業協同組合の協力のもと、カワネズミのエサとなるヤマメの稚魚の放流などを行っています。

そのような活動が認められて、環境省推薦で国連環境計画世界子ども環境サミットに出席。「やまめクラブ」のリーダーが日本代表で世界14人の発表者の一人としてスピーチを行いました。テーマは「縁」、サブテーマは「命のつながり」として、地球環境へのメッセージに鳴り止まない拍手と歓声を受けました。