守りきりました

明るくなってホッとしました。
徹夜でヤマメ養殖場の管理作業、どうにか守りぬきました。
台風

夜中3時、大粒の雨が降りしきる中、池に水を送る取り入れ口がつまり、水路の水がみるみる減っていく緊急事態。

地下水のポンプもあるが、それだけでは水量がたらないのと、停電のリスクもあるため濁っていても河川水が命の水なのである。

取入れ口は濁流の中、これまでの経験で、流れてきた枝が導入管に引っ掛かり、それに小枝がつまっていることがわかる。

真っ暗闇で、土砂降り、しかも濁流が流れる中、私は命綱のロープを腰に巻きつける。社員にロープもたせて端っこを木にくくりつけさせる。
「もし流されるようだったら引きあげてくれ」と、声がかき消される土砂降りの中、大声で頼む。
頼りにならないヘッドランプでてらしながら、泥水に入る、腰まで浸かって足で探るがまだ下だ。
台風

石につかまり、水圧で流されないように胸近くまで入る。
足で探ると予想通りの事態のようだ。足で蹴ってみたりして探っていると、流されると思ったのか社員が思いっきりロープを引く。「まだだ、大丈夫!」大声で叫ばないと、土砂降りと、川の濁流の音で、声がかき消される。

鉄の棒をこじいれて何度もなんども角度を変えて探り10分ほど格闘。偶然だがどうにか引っかかっていた枝がとれ、流れたようだ。足で探ると間違いなく流れを感じる。

川から上がり、暴雨風の中、急いで養殖場の池を確認する。濁り水でヤマメは見えないが水は勢いよく流れている。ホッとした瞬間であった。

明るくなって改めて現場を確認。足を滑らせれば命の危険というような場所なのです。

黄金イクラが採れるまで約一ヶ月、10月下旬には新物黄金イクラで多くの人を笑顔にします