本気の本気の恐怖経験

本気の本気の、こわい経験でした

今夜は滝のような雨が降り、三股町にある本場の雨が落ち着いたので、往復で40分かかる第2養魚場の見回りに。

ここで事件が・・・。

ヘッドライトの灯りを頼りに、雨が降りしきる漆黒の闇を歩く。ごうごうと濁流が流れる横を、道なき道200m。
石がゴロゴロしている足元が悪い中を、一歩一歩気を使いながら、ヘッドライトの灯りを頼りに歩をすすめる。

足を踏み外せば川に落ちる危険な場所もある。
水源地に着くと、水の取り入れ口に、枝や落ち葉がびっしり詰まっていた。早速、除去作業。いつものように手際よく作業する。

そ、その時、違和感。
一瞬、灯りが瞬き!
気のせいだと思い作業を続ける。おかしい!明らかにヘッドライトの灯りの照度が下がった。
慌てて帰ろうとした瞬間、真っ暗に・・・。
ありえない!
ヘッドランプの充電が切れた・・・。
漆黒の闇・・・。

ここは、濁流が流れる水源地。不用意に動けば命の危険を伴う。まずは深呼吸して呼吸を整えて、考えをまとめる。
この場所で明るくなるまでとどまればいいが、まだ雨が降っていて、本場の見回りも必要なので帰らなければならない。
iPhoneは濡らしたくないので車においてきていた。ツキがない時はこんなもんだと真っ暗の中、孤独に苦笑い。

真っ暗とはいえ通ってきた道。危険箇所は4カ所の川に近いところ。それ以外は藪に入らなければ辿りつくはずである。
覚悟を決めて神経を集中して歩き始める。雨が降りしきる漆黒の闇。身体を汗が流れるのがわかる。そろりそろりと歩き始める。思ったより足元に注意すれば歩ける!

そう思った瞬間!
足を踏み外し一気に腰まで川に!
何を掴んだかどうやって上がったか、わからないほど必死に這い上がった。尋常じゃない汗が一気に汗が噴き出した。
落ち着くまで腰をおろす。

さっきまで会で友人達と談笑して、サッカーも日本が勝った。元気もあるし体力もある。ただこの瞬間少しだけツキがないだけ。苦笑い。

いや、深いところに落ちてたら流されていたかもしれない。まだツキがある。いろいろあるから人生は楽しい。そんな風に思ったら勇気が出てきた。

ゆっくり着実に歩く。人生は一秒一秒の積み重ね。この一歩は間違いなくゴールが近づいている。着実に歩いていたつもりだった。
やぶに入るまでは。
藪に入って引き返した。しかし藪を抜けれない。漆黒の闇。完全に迷っている。

川の音を頼りに方向を確認。藪を歩くことを決心し予想の方向へ大胆に歩いてみる。迷っても川の音を確認し方向を決めて進む。
ようやく着いた。

普通に歩けば四分くらいの場所を30分以上かけて着いた。汗も尋常じゃないくらいに噴き出た。

教訓、ヘッドライトは切れることがある。